Cross Talk 01
座談会-留学・出向・産育休等の経験を通じた、御堂筋でのキャリア形成や成長環境
若手弁護士の働き方
- 武井
- どのような案件に取り組んでいますか。
- 前田(大阪事務所)
- 私はちょうど4年目ですが、3年間で、M&A、不正調査、訴訟、破産事件や企業結合審査対応といった企業法務を中心に、相続や離婚といった一般民事も経験し、幅広い経験をしてきました。3年目になった去年くらいからは、私が所内で独占禁止法部会に所属していることもあり、独占禁止法対応(談合事件のリニエンシー・審査対応、企業結合審査対応、下請法の対応等)の比重が増えています。
- 西垣(東京事務所)
- 私は今2年目ですが、この1年間で、訴訟やスタートアップ投資を含むM&A等、かなり幅広くやれたと思います。その中でも、価格決定申立の事件などの会社非訟が比較的多く、法律論だけじゃなくて株式評価が正面から争いとなる案件も経験でき面白かったです。
- 花谷(大阪事務所)
- 私も2年目ですが、いわゆるジェネラルコーポレートのほか、訴訟、M&A、ADR、破産管財、民事再生の監督委員の補助等も経験できました。学生時代には深く勉強できなかった分野も、日々、勉強しながら対応しています。担当しているクライアントの業種により特定の分野の法律に詳しくなることもあります。例えば、私の場合は、保険会社を担当しているので、保険法や保険業法を扱う機会が増え、とても勉強になっています。
- 武井
- 若手アソシエイトとして、案件にはどのように関わっていますか。
- 花谷
- 当事務所の特色ですが、リサーチやロジまわりだけということはなく、案件の方針検討等もパートナーと共に主体的に検討しますし、クライアントとのやり取りも基本的には若手アソシエイトが行います。もちろん、書面等は、ファーストドラフトはしますが、パートナーが細かく見て指導してくれます。任せていただける範囲が広いので、自分の案件だという意識を持って、本当の意味で主体的に取り組ませてもらっていると感じています。主体的に関与することで仕事が楽しくなりますし、クライアントとのつながりもできて、すごくモチベーションになっています。
- 西垣
- 自分が窓口になることで、依頼者のために自ら主体的に動くという意識が持てるのは大きいです。案件の見立てや段取りを含めて考えて、パートナーと協議しながら処理できるので、早いうちから自分で事件を進めていく力を身につけさせてもらっていると感じます。
- 前田
- 年次が上がっていくと、任されることは徐々に増えてきます。もちろん都度パートナーと事前相談はしますし、フォローもしてもらいますが、自分が最も記録を読みこんで、案件を一番把握しているという意識で臨んでいますので、打合せでメインスピーカーを任せてもらうことも増えましたし、当局との対応も一人で任せてもらえることもあります。自分が事件に主体的に関われば関わるほど、任せてもらえる範囲も増えて、仕事が楽しくなるという感覚です。
- 武井
- パートナーとの関わり方について教えてください。
- 西垣
- 常に接しやすくしてくれていると感じます。仕事はもちろん、仕事に関係のない雑談もしますし、ゴルフなど業務外で接する機会もあって、そのおかげで、お互いに人柄や考え方を分かり合いながら仕事ができ、スムーズなコミュニケーションに繋がっていると感じます。
- 花谷
- 若手が事件に主体的に関与をすることがベースにあって、案件ごとに深い議論を重ねることを通して、パートナーのこともよく分かって、より話しやすい環境ができていると思います。また、3年目までの弁護士には、チューターという相談役の弁護士がついているので、悩んでいることがある場合や、興味がある分野が出てきた場合には、チューターに気軽に相談できます。
- 前田
- 繁閑状況や、やりたい分野だけどまだ担当していない、こういう分野の案件を増やしたいという要望があったら、チューターに話をして、パートナー間で共有してもらえるのはありがたいです。
- 手塚
- 私は、2年目の時に、当時は訴訟が少なかったので訴訟をもうちょっと担当したいですってチューターにポロッと伝えたら、その後1か月ぐらいで一気に4、5件アサインされて、「一旦もう大丈夫です!」となりました(笑)。それくらい、パートナー間で連携を取ってくれています。
- 前田
- また、毎月1回、アソシエイトとパートナー複数名ずつのグループに分かれて、その前月に新しく自分がアサインされた案件の概要や方針を報告する「グループ会」というものがあります。報告する案件を担当していない他のパートナーに別の視点からのアドバイスをもらって、その知見を案件処理に活かせるとともに、案件の概要等を端的に説明する練習にもなるので、非常に良い機会となっています。
仕事と育児の両立
- 武井
- 仕事と育児の両立について教えてください。
- 手塚
- 弁護士は、固定の労働時間がなく、仕事の進め方や時間は自由なので、工夫次第で、育児との両立に馴染む仕事であると思います。また、当事務所は、産育休の制度も整っており、一般的な企業と同水準で、産休については産前6週、産後8週、育休は基本的には子どもが保育園に入るまでが制度として設けられていますが、個別の事情に応じて柔軟に相談に応じてもらえます。復帰した後も、執務時間を限定する制度が整っていますので、柔軟に働きやすい環境だと思います。
- 武井
- 産休・育休には入りやすかったですか。
- 手塚
- そうですね。私は4年目のときに妊娠が発覚してすぐ、悪阻が重くて急遽休職せざるを得ない時期があったのですが、急な話であったにもかかわらず、どのパートナーも快く案件を引き取ってくださいました。産休・育休を終えて復帰が決まったときも、どういう働き方をしたいかという希望をまずは確認して復帰プランを一緒に考えていただいたりとか、色々な相談に乗ってもらえてありがたかったです。また、復帰した後に、パートナーに「待ってたわ」と言ってもらって、休みに入る前に担当していたクライアントの担当に復帰したときは、嬉しく思いました。
- 武井
- 産休・育休から復帰されて、 今現在どのような働き方をしていますか。
- 手塚
- 1日という単位で見ると、現在は、先程の執務時間を限定する制度を利用しており、基本的には夕方で仕事を切り上げて、その足で子どもを保育園に迎えに行くという生活をしています。仕事が立て込んでいるときは、子どもを寝かしつけたあと、夜ちょっと仕事する日もなくはないですが、使える時間を使って柔軟に仕事をしています。1週間という単位で見ると、復帰したタイミングで顧問先の企業へのリモート出向のお話をいただきまして、週の半分くらいは出向先の法務部の業務をして、残りの半分で事務所の案件の対応をしています。事務所の案件は、今はスケジューリングがしやすい訴訟が中心です。
留学・出向
- 武井
- 留学した理由を教えてください。
- 寺田
- もともと学生時代から、海外でも活躍できる弁護士になりたいという憧れがありました。大小いろんな規模のクライアントが海外でも活発にビジネスをされていて、そういったビジネスのお手伝いもできるようになれば、より世界が広がるのではないかと思い、留学を決心しました。
- 武井
- 留学から事務所復帰までの一連の経過を教えてください。
- 寺田
- 私の場合は、4年目から2年間、国内の大手メーカーに出向していたので、出向中に留学の準備を本格的に始めました。出向先の業務が終わった後に英語の勉強をする生活を続けて、TOEFLのスコアを揃えて、2022年の秋に、アメリカのロースクールに入学しました。翌年5月に卒業してニューヨーク州の司法試験を受け、その後1年間、シンガポールの大手ローファームで研修をしました。
- 武井
- 2年目の研修先にシンガポールを選んだ理由は。
- 寺田
- 事務所に戻ってからのキャリアプランや、カバーできる地域の広さを含めた自分の強みを身につけることを考えて、色々な先輩弁護士に相談してアドバイスをいただく中で、自分にとって間違いなく一番プラスになりそうと考えた研修先に出向させてもらったというイメージです。
- 武井
- 復帰後の仕事内容、留学前からの変化を教えてください。
- 寺田
- 4年目に出向に行くまでは、企業法務がメインでありながら、一般民事も担当していたりと、バラエティに富んでいました。帰国後は、特にアジア方面の案件が多いですが、地域を問わず、アウトバウンド・インバウンドの国際法務案件が中心となっており、留学中や研修先での経験を活かしながら日々仕事ができていると感じます。国内の案件も、大型のM&Aや企業結合審査、不正調査、大規模な会社訴訟など、年次が上がっていることもあって出向前とは様変わりしました。
- 武井
- 留学について事務所からどういったサポートがありましたか。
- 寺田
- ロースクールの学費に加えて、生活費の一部や往復の渡航費も含めて、適宜相談に応じていただき、手厚くサポートをしていただきました。2年目の研修先の選定にあたっても、先輩弁護士に相談したり、候補先を紹介してもらえたのは、本当にありがたかったです。
- 武井
- どれくらいの年次で留学や出向に行くことが多いのでしょうか。
- 寺田
- 早い人だと3~4年目、遅い人なら9~10年目で行っている人もいて、留学にしろ、出向にしろ、特にこの時期と決まったものがあるわけではないと思います。それぞれの仕事の状況やキャリアプラン、出産・育児等のライフイベントとの兼ね合いも踏まえながら、どのタイミングに行くのがいいのか、事務所の先輩方と相談をしながら個別に決めていける環境にあると思います。
事務所の特色
- 武井
- 御堂筋法律事務所の最大の特色について教えてください。
- 前田
- 業務分野や業務内容に関しては、規模が近しい事務所であれば、大きな差異はないかもしれません。若手から見ると、それよりも「どんな事務所でどんな人と働くのか」というのが大事だと思っていて、当事務所はシンプルに仲がよく、案件の相談をする際に気軽に相談に行けたり、週末金曜日になるとふらっと飲みに行ったりと人間関係がすごくいいと思います。そのお陰で、人間関係のストレスや悩みを抱えることなく仕事に集中することができるので、とても良い環境だと思います。
- 花谷
- 私も風通しや人間関係の良さは当事務所の特色であり魅力だと思います。それに加えて、若手のうちから本当の意味で案件に主体的に関与できるというのは、他の事務所にない大きな特色だと思います。パートナーはみな、若手を成長させたいと思ってくれており、その気持ちが伝わってくるので、私たちもそれに応えられるように頑張ろうという気持ちになります。
- 武井
- なぜこの事務所を選びましたか。入所前後でイメージと異なる点はありましたか。
- 西垣
- 就活のときは、まずは業務範囲の幅広さを重視し、また、東京で働きたいという気持ちがあったので、東京で同規模の事務所を見ていました。当事務所は、他の事務所と比べて、オフィスでパートナーと若手が案件の議論をしていたり、若手の弁護士が依頼者と電話で話している様子を目にすることが多く、若手が主体的に案件を進めている様子が伺えたのと、人や事務所の雰囲気がとても良くすごく惹かれて入所を決めました。入所してみて、想像していた以上に、先輩と仲良く仕事ができていると感じており、業務の幅としても、私が思っていた以上に本当に幅広くやれていると思います。
- 前田
- 私も、業務分野の広さと、人間関係という2本の軸がありました。業務分野に関しては、友達から相談された時とかに応えられる弁護士になりたくて、何でもできる事務所に入りたいというのがありました。あとは、私は元々大阪出身ですので、大阪の雰囲気といいますか、関西弁で活発に議論されている空気感が就活の時にも伝わってきたのも決め手となりました。いずれも実際に入所しても全くイメージどおりで、自分の軸にあった選択ができたと思います。
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